7.白山について
次に、白山についてお尋ねします。
霊峰白山は、日本三名山の一つに数えられ、古来より信仰の山として、石川県民の心のよりどころであり、里から仰ぎ見る優美な白山の姿は、広く県民に親しまれているとともに、豊な自然は、まさに、県民の宝といえるのであります。
加えて、世界的な豪雪地帯である白山は、水の源であり、白山から流れ出る手取川は、穀倉地帯の金沢平野を潤すとともに、水道用水や工業用水として、遠く能登半島にまで運ばれ、県内の給水人口の実に、7割以上を賄っているのであります。
さて、今、自然の宝庫である「白山」は、話題性に富み、関心が寄せられているのであります。
その一つとして、白山地域は恐竜化石を産する桑島の化石壁をはじめ、峡谷や扇状地、温泉など地形、地質的にみても、多彩で貴重な資源を数多く有しており、昨年9月には、日本ジオパーク委員会により「白山手取川ジオパーク」が、本県で初めての日本ジオパークとして認定されたのであります。地元、白山市では、推進協議会を設立し、世界ジオパークの認定を目指して、ジオガイドの育成やジオツアーの開催の取組む等で、俄に、脚光を浴びているのであります。
次に、我が国における砂防工事の発祥の地ともいわれる白山砂防工事が、大正元年の着工以来、本年で100周年を迎え、それに花を添えるかのように、先月22日に、甚之助谷など、15基の砂防堰堤が、国の「登録有形文化財」に、登録されたところであります。
加えて、本年は、白山国立公園の指定50周年でもあります。近年は、熟年の登山者に加え、「山ガール」と呼ばれる女性登山者が全国的に増えており、県の指定管理者である白山観光協会では、室堂に個室を備えた新しい宿泊棟を建設し、本年夏から供用する予定であります。
そこで、知事にお尋ねします。
このような個性的で優れた資源を有し、国立公園の指定50周年を迎える白山の、将来展望を含め、どのようにお考えなのか「白山について」知事の思いをお伺い致します。