私の務め
平成21年6月16日(火)、本会議開会後の休会日を利用して上京した。今回、初めて子供のうち、2人の息子の長男と二男を同行した。勿論、新規事業の実現に向けての情報収集などで、それぞれ目的があった。
先ず、厚労省に出向き、先日(6月6日(土))の講演等についての、御礼の挨拶等で表敬した。厚労省が入居している合同庁舎の正面玄関側道路上では、テレビカメラの撮影中等であることから、省内の雰囲気は、何となくピリピリしていた。
【逮捕は、正当なものか・・・】
今回の検察側の現職A局長を逮捕されたことは、主要官僚の一人にとって、大きな疑念を感じられていた。”何故、ここまで・・・。”
そして、当時、身障者団体へ郵便切手を認可した折の、部課内の配置図を示された。企画課内を仕切ったB部長の部屋が在り、隣にA女史(逮捕された女性課長)の席、他に総務係等が配属されている。隣接して企画課の室が、別室として配属され、その中の一人が逮捕された窓口の男性(C係)である。
ということは、B部長からA課長へ、A課長からD総務係長へ指示するもので、命令系統で認可の公印が押印されるべきところ、何故、隣の室のC男性が行ったのか・・・不思議に思われている。又、身障者団体等に特別の措置をする行為であることから、審議会で認められた団体に認可するものであり、何故・・・。審議会で諮問されない団体が、以前にも例があったのでは・・・。
様々な憶測を呼び・・・不評が飛んでいる・・・色々勘ぐられたようでB部長や、A課長には当時、活動の実例のない団体であることを認識していたのか・・・更に、電話をされた国会議員I氏側にも、その実態を知っていた上での要請であったのか、注目している。
【講師への御礼と福祉業界の要望】
・「大臣官房 会計課長」
私が最も尊敬と信頼をし、何事でも相談できる人物である。主要課であるため、広い課長室の右、左に参事官級の部屋と会議室があり、課員220名、予算概算で一般会計22兆円(国予算全体の約40%)、特別会計80兆円(年金等)合計100兆円を超すマンモス予算と人事等を掌ることが、示している通りであります。
6月6日(土)の講師の依頼を相談した上、今回実現したものであり、御礼を申し上げました。
・「老健局福祉基盤課福祉人材確保対策室長」
私が、直接、福祉業界の危機について説明と要請にお伺いをしてから、3代目の室長である。
社保庁の出向から4月に戻られた方で、長身にしてスマートなエリート官僚である。固より、福祉業界の危機とは、介護福祉士は、看護師並になる筈であったが、准看護師級の待遇にも至っていない・・・。業務は、汚い・きつい・重労働であると思われ、今や3Kとして位置付けされるようになった。又、当直など泊まりが週2日以上あれば、家族や友人、近所、社会の付き合いとは、ほぼ遮断される状況にある。
更に、福祉に関する大学や専門学校等には、そのことが、大きな皺寄せとなって押し寄せている。福祉業界については、口コミで評判は悪くなり、魅力がなくなってしまい、募集定員枠の6割前後しか希望者が無く、折角、学んでも就職先(福祉機関等)へ50%程度の就労しかしないで、福祉以外の職を選んでいる現況にある。
その上、社会福祉士の資格について、今日まで大学を卒業と同時に与えられた国家資格は、平成21年度入学者からは国家試験を受験取得しなければならないようになった。正に、”優秀人材を求める”遣り方と”待遇が改善されない”現況を踏まえてのアンバランスからのものである。
さて、この際、カリキュラムの適正化と授業時間の充実に理解を示すものの、似通った教科は専門学部で併用し、省略して2つ以上の福祉や医療の専門機関での単位に基づく、資格を取得できるようにする。この窮地を打開するにはこれ以外に、他ならない。
・「大臣官房審議官(老健・社会・障害保険福祉担当)」
この方は、総務省(旧自治省)出身で、石川県の企画及び総務部長として出向されておられ、私が村長(旧河内村「昭和59年~平成8年」)時代の最後(平成8年3月)の総務部長でした。他省出身にも関わらず、更に、以前にも在籍されたことがあり、勉強、研究熱心で、流石に的を得たお話をされた。 今や、悪評の高い高級官僚であっても、積極的にあらゆる場所に出向かれ、陰日向無く、一生懸命お話をされるお姿に”感銘”を覚え、尊敬致すところです。
御礼のご挨拶にお伺いをするや否や、更に福祉のあり方、今後の対応策について熱く語り続けられた。
特に、感じ入ったことは、”何でも全国平均、東京や地方での地域性や対象者等との違いは、それぞれであることから、幾つかに区別をするようにしたい”ということでした。
福祉業界への将来をしっかりと見詰め、この方にこそ、「生きた改革」を託したいと思った。
「東証一部上場企業を尋ねて」
この企業は、エコ産業に熱心で、経験も豊かであり、信頼関係を第一に求めていることを”モットー”とし、合致して、私たちの趣旨等一度、を聞きたいと連絡を受け、実現した。
私は県議会の厚生環境委員会に所属し、今年度は特に重点的、専門的にエコ産業について取り組みたいと試みておりました。
勿論、その段取は予てから交誼のあった長男によるもので日本の名門財閥系の関連会社であることから、どうしても訪問したかったのです。
当上場企業の環境エネルギー部を尋ねた。参与の部長と課長と主事の3名の出迎えを受け、早速ヒアリングに入った。図面等で位置、考え方、会社の取り組み等、又、産廃施設と将来の最終処分場等、更に一般ゴミ処理施設と行政との共有、運営方法など、特に主体は各分野、専門的なグループ化、金融機関のシンジケートの取組み方等、一連の考え方、趣旨等を説明させてもらった。
次の段階は、地域の行政機関の考え方等の調整や地元(予定地)の思い等を調査、又、草案として企業側は、全国の例や産廃や一般ゴミ等の発生状況、推移等を掌握し、それぞれ持ち寄ることとした。近日中、現地を視察する方向性を打ち出して散会した。
「中東の人民局(大使館)を訪問して・・・」
今回で私は、2度目の訪問になる。この国の窓口になる書記官は、金沢大学(英語での)卒で、明治大学大学院を修了され、「商学博士」を取得している。この国の絶対的指導者の信任の厚い人物である。
先の「愛知万博」のこの国の館長を務めた方であり、”日本のお父さん”と呼ばれ、厚誼のある金沢市内の友人から、私に相談があったことから同氏と先に、最初の訪問をすることとなった。
この訪問での目的は、日本産、特に石川県産での建設機械や自動車部品など、新品、中古等を買いたいとの事に対し、更に詳細に情報を収集し、シミュレーションを立てたい考え方からである。日本語をある程度、話せても「商談」は英語でとのこともあり、二男の経営する団体が窓口となり、この話(商談)を進めることとなった。
そこで、この国の出身者の民間人で、15年間前から、日本で商売をしている方と、書記官に紹介して頂き、色々情報や考え方、姿勢を問うこと、又、更に、中身のある商談が出来たもので、今般、二男と組んでいる2社と充分協議し、シミュレーションを立てることとなった。
「国交省への相談、今後の対応について・・・」
国交省は、私にとって出身の古巣(旧建設省)である。従って、甘えて何でも相談し、知恵を得ることにしている。又、一般市民の考え方等を率直に伝え、正しく理解し合えること、更に重要事業が「共有」出来ることを、率直に望んでおります。
一つの地域の将来に跨っての整備計画の一端として、市道橋の架換についてであります。
数本ある県道を路線変更し、「県道橋」として、架換をしたいとの相談をし、「B/C」の取り上げ方、補助金制度と新しく交付金で賄う、0.55(国負担が55%)であることから、後項については、実現が、可能であるということでした。
但し、県があくまで、遣る方向性を示してこそ、始まるとのことでした。地方道担当の主幹課長の答えである。道路局の主幹課長に、人事の話や、県内直轄責任者の件を話題にして、色々考え方を伺った。大変、前向きであったことから、直轄責任者にTELし、早急にこの地での「取付ランプ」の実現に向けて、お願いをした。
尚、防災担当の部長が不在(大分県出張中)であったことから、携帯へTELし、”秋の4団体主催の研修会”の講師としての出席を重ねて念押しをした。総て今回での目的が達せられ、本当に有意義な上京(出張)であったことを確認し、帰途に着いた。