K先生の大転身と、県民の困惑・・・!!
(私は知っている・・!!)
長年、自民党参議院議員として活躍し、足跡を残したK氏は、今回の総選挙で、民主党公認の比例区で出馬し、当選を果たした。
県民は勿論、K氏のファンや支持者たちは、困惑し、又、各自の思いにも、格差があった。
「裏切られた・・・。」、「信じられない・・・気が狂ったのでは・・・。」、「未だ、執念を燃やしていたとは・・・。」と、勝手にそれぞれが口走っていた。
しかし、「私は知っていた・・・!!」
否、正当に評価し、推測したものであると云ったほうが正しいと思う。
東大を出て、キャリアで、当時の建設省へ入省して、とんとん拍子に立身出世し、地建の局長、本省の道路局長、技術屋の最高位の技監にまで昇り詰めた。
この折、政界に転身する噂が立ち、その意を組んで、実現に向け行動をした。
私が、旧河内村長時代のことであり、私にとっては、旧建設省の先輩で、実母が白山麓の所縁の方であったことから、迷いが無かった。
出馬へのストーリーの一翼を担い、支持した。そして見事、当選を果した。
国会議員としての活躍は、「水を得た魚」のように、持ち前の行動力と企画力に、人間性を加えたもので、着実に、実績を上げた。
県内の行政責任者(首長)は、頼みやすい環境と、実力を認め、集中的に足を運ぶようになった。そして、大臣を仰せ付かる頃には、全国から注目され、仕事の幅も各省に跨る迄に至り、気力も充実し、絶好調であった。
【先の参議院選と怨念を抱いた経緯】
前項の記述通り、充実した仕事のできる状況であり・・・。年齢が77歳(高齢)となっていたが、健康面と精神力で、決して働き盛りの同僚とは、勝っても、劣ることが無かった。
所謂、体力には自信があった。
ところが、”大臣に成りたい・・・!”と願い、情熱的に、行動をした。そこで、比較的にポストの少ない参議院からの就任は困難と思われ、実現するためには、同郷で、派閥のオーナー的存在の大物の後押しが、不可欠と考えた。
K氏は”今回がチャンス”と踏んで、懇願した。すると、その大物は、”今期で、後進に道を譲り、引退する”ことを条件に、その意を組んで請けた。
そして、お陰でK氏は念願が叶い、大臣となり、一段と実力を発揮した。
「何としても、大臣に成りたい。」
その折の心境で、「引退」と云う2文字には、K氏にとって、全く、目に入っていなかったようだ。
弥、弥、”その時”がきた。
3年前のことであり、K氏の意思には耳を貸さず、「約束の履行」が先行し、”自民党公認候補に新人を立てる”と云う巷の噂である。
無論、その大物は、積極的に”今期で後進に道を譲る約束をした”ことを風潮し、煽動したとも云われている。
K氏は、「今がもっとも、働ける旬と悟り」、引き続いて遣りたい旨の意思を告げたが・・・。無情にも、”二人での約束は約束”と突き放された・・・。
(K氏が、仕事が出来すぎ、全県から頼られ、力を付けたことへの僻みからではないか・・・。との噂があった。)
このことで、二人の確執が出来たようだ・・・。
【民主主義の根幹を揺るがす、驕り・・・!】
先の総選挙で、何故、自民党が彼処まで、大敗したのか・・・。
その一つは、驕りであると考える。”大臣の椅子を狙っているものを応援する。”ことと、”引退する約束をさせる”ことは、別の次元である。
“引き続いて遣るか、遣らせないかは、県民や支持者が決め”、”引退するか、しないかは、本人が決める。”ことが常道である。
このようなことを、当たり前のように、公然と公言することは、正に妄想であり、驕りである。そして、民主主義の根幹を揺るがす問題であると真に思うのは、私だけでしょうか・・・?
(助言はしても、約束をすることでは無い・・・。)
半世紀続いた政権が倒れ、政権を奪取すると云うことは、寧ろ、「革命」に価値すると思う。「革命」であるならば、”A級戦犯”は罰せられ、”予算”も、”法律”も、総て白紙からのスタートとして、見直し、新たに「国づくり」をすることであると思う。
従って、「前政権での予算等」は、削減するという表現は間違いで、組み直し(白紙撤回)をすると云うことの方が正しい。【地方では、「政権交代」により・・・!!】
都道府県知事や市町村長が交代することにより、”博覧会”や、”新幹線駅”や、”大型ダム”等の事業を取り止めた例は、沢山ある。
【耳新しい当り障りの良い話に裏が・・・!!】
”児童手当の支給”、”学費、保育料等の無料化”、”中小企業対策(モラトリアム)”等、「国民主権、国民の目線」で臨む、鳩山政権にとっては相応しく、聞こえの良い施策である。だが、予算の裏付けをどうするのか、前政権や、国民は余り前のようにして、心配と批判をしている。
それは、半世紀間での予算などの骨格や、仕組み(地方に連動している)を、動かせないものと固定した。従って、今日までは、少し触れることくらいしか出来なかった。
しかし、「革命」であり、予算を根幹からやり直すと云うことで、財源については、何ほどでも見出せるものと考える。
【地方も私たちも、改革を・・・!!】
従って、地方は、従来の仕組を改め、国とともに、新たな「国づくり」に積極的に参加する必要がある。又、私たち国民も、真に、意識を改革し、私たちから提言出来るように、真摯に捉えて行かなければならない・・・。
【従来の圧力団体や、陳情の在り方は・・・!!】
自民党政権で、構築した「業界団体と族議員」、「期成同盟会や、行政と議員等で構成する陳情団」、「利権と結び付く根回し行為」等を真っ向から批判して来たのは、民主党である。
今後は、総てを見直し、改めて方針を変えることである。
少なくとも”市民が中心となり”、”市民が前へ出て”、”市民の声が、直接伝わる”この仕組みを考えることであると思う。
【国民主権と国民目線で、とは・・・!!】
民主党は、国民の声を支持率として捉え、目を向け、重視し、陳情合戦よりも、直接、国民の訴え(生の声)に、耳を傾け、真摯な姿勢を取るに違いないと思う。