現内閣(与党)に提言する
昨今、迷走する鳩山総理・・・!
指導力不足、内外政を任せるには、幾分にも心配である。国民は一同にして、今、不安に思っている。
その中身は、子ども手当て、高速道路、年金、“謳い文句”となった「コンクリートから人へ」、そして、普天間基地などなど・・・マニフェスト作成時機と比べ、大幅な財源不足となっている現状を修正しないで進める基本的考え方のズレ・・・。
正に、半世紀に亘った政権を奪回し、この新政権の誕生に、国民は革命と評価し、平成の維新と位置付けをして、大きな期待に湧いた。
この原点が今や忘れがちに為っている。少なくとも、国民が求めたのは、「政権交代」であった故である。昨年の総選挙での私たちの重き一票には“一度、流れを代えてみたい・・・。”との願いを込めたものであった。
さて、政権を始動して、早、8ヶ月・・・。国民の・・・その感想は、鳩山総理と民主党の不甲斐無さにガッカリ・・・。ショックを隠しきれない。
ここで、私は、よりベターでベストな方向性を一つ一つ、鳩山総理に提言する。
【目次】
1)「口蹄疫対策」 ------------ p.2
2)「政治と金」 ------------ p.2
(1)個人献金
(2)秘書の責任
3)「政治主導」 ------------ p.2
(1)勘違い
(2)イベントへの出席
4)「普天間基地」 ------------ p.3
(1)国民の認知
(2)地位協定
(3)沖縄の軽減
(4)鳩山総理の功績
(5)3倍のエネルギー
(6)法の整備
5)「マニフェスト」 ------------ p.4
(1)高速道路の無償化
(2)国会議員と国家公務員の削減
(3)子ども手当て
6)「鳩山内閣の姿勢」 ---------- p.4
(1)外交機密文書の公表
(2)ガラス張りと透明性
(3)国民の反応を見て
1)「口蹄疫対策」
口蹄疫とは、私たちには、余り聞きなれない言葉である。
しかし、畜産関係には、極めて重要で、デリケートな三文字であるに違いない。確かに、初動対応に問題があり、2001年の英国、昨今の韓国等、近隣国での発生に対して、“川向いの火事”のように、他人事であるかのように思っていたのでは・・。この業界での「危機管理体制」の脆弱さが露見されたようです。
何事をも、“他人のせい”にしたがる傾向にある・・・。今回の起因は“国や県の対応に問題あり”と指摘をしているが、畜産農家や畜産協会及び市町村にも油断や甘えがあったように思える。自分の周りを見つめ、「危機管理」は先ず、自分から進んで・・・。
2)「政治と金」
(1)個人献金
企業、団体献金の禁止をすること・・・個人献金は、国民の目が届き、監視し易く、利害関係よりも、寧ろ、社会や地域の貢献並びに個人の支持(ファン)による信頼関係が重んじられる・・・。
(2)秘書の責任
秘書については、個人の資格で人権が尊重され、一人の人間としての地位が保証され、責任を持つことに課せられる。従って、秘書は、法を犯した場合には、当然、罪を償わなければならない。
しかし、政治家の秘書に限って、代わってする仕事、秘書業務の範囲での罪は、政治家にも課せられるべきと思う。その犯した内容によって、政治家も書類送検や起訴されること等、或いは、懲罰刑に処せられることが肝要である。
3)「政治主導」
民主党は、政権を手に入れて、即、「政治主導」を打ち出し、官僚を遠ざけ、官僚の力を弱めるように仕向けた。その事には、理解を示す・・・何故なら、前政権の自民党との関係は、余りにも長く深い関係にあると想定出来る。
しかし、野党時代が長く、「経験と情報と資料」が不足していたことから“どの遣り方がベターであるか、戦略なしで・・・。”加減の分からないままに、行動してきたことに問題があった。
それは、事務次官会見を中止したり、会議や講演や出張にも制限をして、人事管理を徹底した。そこには、「いままでとは、違う」という風刺の上、緊張感があり、効果があったとしてもポリシーが全くなかった。何の線まで、限りない官僚の「経験と能力」を引き出すか、又、新たな信頼関係の構築を早期にしなかったことが、今日の迷走を呼び起こしたものである。
従って、「政治主導」の型が出来上がるためには、根回しと裏方を官僚が“責任ある立場”と“仕事の出来る環境づくり”の基にした中で、しっかり支える体制があってのものである。
(1)勘違い
「政治主導」の意とするところを誤解していたようだ。最終的に、政治家の決断や判断が国民に分かり易く示されることであり、責任を持つことにある。官僚たちとのコンセンサスの不足である。
(2)イベントへの出席
「完成式」や「起工式」等、花の部分は政治家(政務三役)が顔を出し、総会や祝賀会等には、官僚をも含めても良いと思う。期成同盟会等、圧力団体並びに総会の途中に決議する等の中身によって区別することが大切であり、きちんと整理すべきと思う。
4)「普天間基地」
名護市の“辺野古付近”に代替滑走路をつくることを初めて明言した総理は、米海兵隊普天間飛行場の移設問題を、何を根拠に政権交代以降迷走していたのか・・・。国民は少なくとも、総理に腹案がある“ウルトラC”の・・・と期待を託していた。
(1)国民の認知
普天間基地移設問題が、クローズアップされ、今までに、マスコミを通じ国民の関心を煽り、心に留めるようなことがあっただろうか・・・。前政権で移設場所が決められ、沖縄県民が基地の縮小を訴えても、一時的に捉えること許りで、国民の関心が薄かった・・・。
(2)地位協定
「日米地位協定」こんな不平等な協定には、どうしても納得出来ない・・・。
戦前、戦後の人権が重んじられていない、而も、民主主義が定着していない故に、拷問や強制が乱雑することを想定し、決め手とした時代に作られていたように思える。従って、被害者よりも、加害者を保護するように、優遇されている。最近まで、日本もそれに近かったようだ・・・が。社会もマスコミも気付き、今は慎重に対応している。少なくとも、「治外法権」である基地内の事件や事故ならともかく、米兵などが基地外で法律違反をする事案は、総て日本国憲法で裁かれるべきと思う。
「地位協定」の見直しは、沖縄県だけではなく、基地を保有する地域総て共通の願いである。
(3)沖縄の軽減
沖縄県の米基地の縮小等、沖縄県民の軽減を重んじることは、基地の移設をすることと、他に、先の(2)地位協定を見直すことにある。
(4)鳩山総理の功績
“総理の言葉が軽い”“指導力がない”など迷走している鳩山総理に対して、功績大とすることがある。
“各大臣には「お任せするから、思った通りに遣って下さい。」”“国民には、「国民主権問題を投げ掛けて、国民の声を聞く、反応を見る。」”この遣り方で進めてきたお陰で、国民は関心を持ち、確かに、国民の目線で受け止められるようになった。
a.国防の重要性
b.安全保障の再認識
c.沖縄の基地問題の状況
d.沖縄に対して分かち合う気持ち
e.日米安保を基軸としている再確認
a~eが鳩山総理の遣り方によって、確かに国民の意識が高まったことが、総理の功績であると思う。
(5)3倍のエネルギー
地域に関係する市民が反応を示し、マスコミが煽り、社会が捉え、国民の声となったことで行動が起こり、そこには、大きな隔たりが出来る。このハードルを超え、説得するには、余りにも代償が大きく、更に解決するには、通常の3倍のエネルギーが必要とされる。
これが、総理の選んだ道である。
(6)法の整備
この機会に「国防」と「自衛隊」について、法を整備することが必然とされる。いざ、有事の際、日本国内の交通網や公共施設などの緊急対策、救急対応、優先権など、法を整備する時機がきている。
5)「マニフェスト」
「マニフェスト」を見て、一票の重さに反映する者が、どれだけいるのだろうか・・・。
一説によると、5%位だとも云われる。一つ一つには温度差があり、精度の高い分析をするべきであった。そして、順番を付けること、又、見直しを明確にすることが肝要と思われる。
(1)高速道路の無償化
これ程、評判の悪い、国民の70%が反対する制度を実現しようとするところに問題がある。根本から設計の見直しを図り、全体計画を樹立して、総合的に判断をすること。
国民は、高速道路については、有料で、時間を買っていると云うことであり、「マニフェスト」の見直しを求めたい。
(2)国会議員と国家公務員の削減
平成の大合併で、地方での市町村や職員の削減は、大幅のものだった。財源不足の折、増税が求められ、更に、国家財政が破綻状態にある時に、先ず遣ることは、削減である。
国会議員や国家公務員の「報酬や給与」と「定足数」の削減をすることが必然である。
(3)子ども手当て
9兆円位、落ち込む前の「マニフェスト」の子ども手当てを支給することは、本当に効果があるのか・・・。順番を間違えての実施である。一部のエゴに過ぎないと思われる。
6)「鳩山内閣の姿勢」
(1)外交機密文書の公表
外交機密文書をも公表すると云う姿勢の鳩山内閣である。従って、隠し事や裏工作や根回しを否定するものである。総てに対し、そのようにして、道理、常識、手段、戦術を廃すれば、無理があると思う。
(2)ガラス張りと透明性
一般に「所信表明演説」で、大変、聞こえの良い“ガラス張りの政治”“何事にも透明性で”と訴えることが多い。そこには、深い意味があり、「区別と節度」のあることを、忘れがちである。
特に、鳩山内閣と民主党に伝えなければならない。
(3)国民の反応を見て
先に、記述したように、国民の反応を見て、社会やマスコミによって、その方向性や善し悪しが示され、その上で、目的を適えるためには、粘り強い精神と堅固な決意と大きな代償を兼ね備えなければならない。
鳩山総理の選んだ道は、余りにも険しく、人柄とは云え、極めてリスクが大きく、難儀であると思う。