2009/7/7 火曜日

スタンダード~「しらやまさん」と「旧鶴来町」の行方

【北陸鉄道石川線の一区間の廃止】

 北陸鉄道は、年間赤字分の補填の約800万円を白山市に求めたが、市は、財政的に厳しい折、困難であると解答したため、平成21年10月末日をもって廃止する方針を提示した。
 その区間は、石川線の鶴来駅から加賀一の宮駅の2.1kmであり、昭和47年9月に白菊町駅から野町駅の0.8km、続いて昭和62年4月に加賀一の宮駅から白山下駅の16.8kmを廃止して以来のことである。

正に、要因は、国を初め公共機関の財政不足によって行財政改革を推進する中、平成の大合併に伴い、地域の声が届かない等、地方にとって脆弱な財政基盤を強いられ、更に、100年に一度の経済危機が追い討ちを掛ける結果となったからです。

 さて、石川総線の改革の内、石川線に関わるものは、大正4年6月 鶴来~新野々市(現、新西金沢駅)間を石川鉄道として開設、北陸鉄道の前身である金沢電気軌道は、大正11年10月に西金沢駅(後の白菊町駅)~新野々市駅(現、新西金沢駅)間を電化し運転開始、大正12年5月に石川鉄道の区間を金沢電気軌道に譲渡、大正15年2月に金名鉄道として白山下~加賀広瀬間の営業を開始、昭和2年6月には、加賀広瀬~神社前(現在の加賀一の宮)間の開通、同年12月に神社前~鶴来町停車場間の営業開始に伴い、石川線と接続する。昭和4年3月に鶴来町停車場~神社前間が金沢電気軌道に譲渡される。

 昭和11年12月に神社前停車場から『加賀一の宮駅』と改称し国家統制から北陸合同電気に統合され、次に交通部門が分離され、昭和17年1月に旧北陸鉄道が設立された。

 平成18年10月に戦時統合により旧北陸鉄道を含む7社が合併し、北陸鉄道が設立された。

 以来、60有余年、地域の公共交通機関として愛され、時間的精度と安心、安全の観点と、大量輸送機関の一環で重要な幹線として、不可欠なものと位置付けされ、今日に至りました。

しかし、利益を追求する民間企業にとって時代のニーズや白山麓地域の人口の減少及び生活環境の著しい変化に対応出来なかったもので、近年は、一部分、行政機関の支援の基で今日までその責任を果たして来たものです。

 今般、昭和47年9月の白菊町~野町間と昭和62年4月の白山下~加賀一の宮間の廃止に続いて、北陸鉄道は22年ぶりに区間の鶴来駅~加賀一の宮駅間の廃止を決定した。

【文化財に値する加賀一の宮駅舎】

 北陸鉄道になる以前の物件であるため、資料が不足している。
現在の建物は、昭和15年頃に建設された、「厳さと特徴」のある木造平屋建てのもので、保存に値する。

【国道157号鶴来バイパスと橋梁2基】

 昭和58年に白山市(旧鶴来町)安養寺町から、白山町間の二車線が供用され、当時、四車線の用地が確保されているのも拘らず、現在に至っても交通量の増加が見込めない事からそのままの状況で活用されている。

又、能美市(旧辰口)和佐谷地区を挟んで『山上郷大橋』長さ241,0mと『一の宮大橋』長さ350,2mの二基が昭和57年に完成している。

【道の駅『しらやまさん』】

 平成10年4月に道の駅『しらやまさん』が日本の三名山の『白山』と全国3000社の本宮『白山比咩神社』の名所に因んで『しらやまさん』と銘打って供用開始された。

地域との共有、地元自治体との協調の精神で、休憩所、W.C、案内所、食堂、物産販売店等が、諸条件に基づいて、当初計画が勧められ、運営されてきた。

 昨今、幾多の変更が生じ、現在、「道の駅」としての運営そのものの見直しが検討されている。

【県道六線が集中する旧鶴来町】

 白山市(旧鶴来町)鶴来町には手取川に沿って『国道157号鶴来バイパス』が縦断していて、『一般県道 野々市・鶴来線』と『一般県道 鶴来・水島・美川線』とともに、北から南へ三線が、平行してある。
 
 更に、『主要地方道、金沢・鶴来線』が金沢市内から坂尻を通り、鶴来中心部の北國銀行鶴来支店を経由して天狗橋までと、白山市(旧松任市)剣崎方面から新村病院前を経由して大国町入口までの『一般県道松任鶴来線』と、白山町から広瀬経由で旧鳥越村を通り小松市までの『主要地方道小松・鳥越・鶴来線』と、能美市(旧辰口町)を通り、天狗橋までの『主要地方道小松・鶴来線』の四線を合わせて七線が在り、何れも主要な路線として有効に活用されている。

【和佐谷橋】

 和佐谷地区は、時代とともに変遷し、山上村から辰口町に、現在、能美市となり、市の最南部に位置する小さな山あいの集落です。

 旧来から手取川を挟んで向い側の白山市鶴来町(旧鶴来町)に生活圏を委ね、ライフラインは勿論、商業関係とも深く、今日まで、隣の行政機関である鶴来町立小学校や同中学校で子ども達は学び、現在も続いている。

それには、手取川を渡る橋が必要不可欠であり、幾多の困難を経て、技術の向上に伴ない、つり橋が架設され、当時は、無論、車輌が通行可でした。

 現在の橋梁は、昭和39年に架設され、長さ148,3m、幅2,5mで、国道157号鶴来バイパスの供用ともに老朽化して、歩道橋となっている。

加賀一の宮駅に纏わる展望

 さて、今後は、次項を注目し、関係者はその方向を誤ることなく、正しき判断と答えを出して、その責任を果さなければならない。

1.道の駅『しらやまさん』の新たな運営
2.白山比咩神社『正面鳥居前の広場』の整備
3.『加賀一の宮駅舎』の保存と活用
4.『石川線跡地』遊歩道等の整備
5.『和佐谷橋』の架けかえ

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