平成21年第4回石川県議会定例会「一般質問」
【一般質問】平成21年12月4日(金) 質問者:田中 博人
【総括—目次】———————————1~3/14P

一般質問に立つ田中県議
一、知事5選出馬について———————————4/14P
「問-1」
知事の5選に向けての「決意」と「抱負」を今一度聞く。
二、農業協同組合の存立について————————5/14P
「問-1」
現在、農協の実施事業と在り方について県の考え方を聞く。
「問-2」
今後、農協に何を期待しているのか、考え方を聞く
三、企業誘致について————————————7/14P

議場全景(傍聴者側より)
「問-1」
これまでの補助金の交付額を示すよう、又、雇用及び税収など、更に本県の経済に与えた効果を聞く。
「問-2」
最近の経済状況では、誘致実績が無いようだが、現状をどのように認識しているか聞く。
「問-3」
キリンビールの閉鎖に対する知事の率直な思いを聞く。
「問-4」
石川県は「誘致することが上手だ」が、しかし、後の「フォロー」など、「支援体制」については、今一、乏しいと云われている。今後のフォローアップについての取り組み方を聞く。
四、安全、安心の県政について————————–9/14P
「問-1」
災害発生時に、広域的な協力、連携体制についてどう認識と取り組んでいるか聞く。
「問-2」
民間団体や専門的分野のノウハウを活用しての応援、協力を得るために、どのような「協定」を締結してきたのか、具体的に聞く。

知事他執行部を横目に質問する田中県議
五、石川県の象徴「白山」について———————–10/14P
「問-1」
自然環境や景観の保全など、白山に対する知事の思いを聞く。
「問-2」
白山の貴重な自然、植物を守るための、今後の方策等について聞く。

入場受付 待合室
●『5期目の知事を支持する。』 、『完全燃焼を願う。』———–13/14P
●溢れた傍聴者—————————–14/14P

一般質問に立つ田中県議
『多選禁止』
地方分権を推進することで、地方の権限が強化され、権力が知事や市町村長に集中する。大統領制に準じて、多選を禁止すべし現時点で、「職業の選択の自由」、及び、「法律に触れる恐れ」、並びに、「選挙の際、その都度初心に返る」、「その状況を踏まえて、有権者に判断して貰う」と今日までの言い分でした。
石川県は可笑しいところですね・・・。「関西出身の2人の方に、半世紀以上、知事として君臨し、統治をさせて来た。」
中西前知事時代に無かった、「知事室」の存在が大きく、パーフェクトな体制を作り上げ、そのため、4期間、”そつなく”来られた。又、知事の人柄や実績も大である。
『強運の持ち主』
又、「運も実力の内」と言われる通り、知事には2度に渡ってある。
最初は、平成6年の細川政権、次は来春の5期目に向け、鳩山政権の誕生での追風、正に、「運」の強い方である。

傍聴席全景
『意外な敵』
ところが「最大の敵」は長く遣ると、「飽きる」と云うことで、その中身については、想像を絶する意外なものです。
今や、「側近や県民の一回り外の声」が遮断され、知事に声が届かなくなっている。取り巻き以外の支持率は表とは裏腹であり、厳しいものだ。
『多選の弊害』
先ず、「知事はどう思うか」を先んじて、「県民はどう見ているのか」、「県民の目線」については次にと、上の一点を見つめて判断をし、「純な稟議の声」が閉ざされ、”多選の弊害”が出ている。
引き続いて、風通しの良い「県民本意」である、”県政の舵取り”をされることを願います。
「問-1」
知事の5選に向けての「決意」と「抱負」を今一度聞く。
「答-1」(知事)

知事答弁
政策面では、経済・雇用対策を県政の当面の最大の課題として据え、北陸新幹線の5年後の金沢開業に伴い、県都金沢の賑いづくり、南加賀地区の産業基盤の強化、能登地区の元気な地域づくり、加えて少子化への対応、医師不足等、医療提供体制の整備等、県民の安全、安心の根幹に関わるテーマとして取り組み、地球温暖化の防止、行財政改革を推進する。
県政の声の届かぬようであってはならない。初心に立ち返り、常に県民本位で謙虚に耳を傾け、未来を切り開く「生活先進県石川」の創造を目指していく。
二、農業協同組合の存立について
『農協記念日』
昭和22年11月19日は、農業協同組合法が公布された、「農協記念日」です。
『設立の趣旨』
戦後、間もない時期には交通事情等が悪く、農村地域では、農産物の共同販売や生活物資をはじめ、肥料等農業資材の共同購入など、農家生活にとって必要不可欠な機関であった。

議場内
『現在の在り方』
しかし、今日の農協は、貯金や資材などの信用事業、保険や自動車販売、不動産販売やその取扱い等、更に葬祭事業まで広がっている。
今や、設立当初の趣旨から”ずれ”て農業従事者や農業振興よりも、農協を経営するため、又、維持するための事業展開になっていないか。
小泉政権では、「郵政改革」の次は、「農協改革」であるとも云われていたが・・・。
「問-1」
現在、農協の実施事業と在り方について、県の考えを聞く。
「答-1」(農林水産部長)

答弁をする農林水産部長
農業生産力の増進、農業者の経済的、社会的地位の向上、営農指導事業、信用事業、共済事業、農産物の共同販売、農業資材の共同購入、生活物資の供給など、又、自動車販売は11農協、不動産取扱いは5農協、葬祭事業は11農協で実施している。
『農業がクローズアップされた』
最近、食の安全、安心、食糧自給率の問題に加え、企業の農業参入や職業として、農業が見直され、クローズアップされて来た。
現政権では、産業的構造改革により、一次産業(農業、林業、漁業)の見直し等、変革が期待されている。
「問-2」
今後、県として、農協に、何を期待しているのか、考えを聞く。
「答-2」(農林水産部長)
農協は、地域農業の振興に寄与し、農業法人の設立、或いは生産調整に重要な役割を果たしている。又、農協直営の農産物直売所の設置を21ケ所に開設している。
更に、「石川の農林漁業まつり」「県産合材救許懇談会」或いは、「うまい、きれい石川米づくり」の運動の展開や奥能登地域からの合材の直行便の運行などに県に対して協力をしている。
従って、農協は地域に密着した大切な組織で、今後も地域農業の牽引役としての役割を発揮して貰うためにも必要である。

答弁を議席で聞く田中県議
三、企業誘致について
『全国一の助成』
昭和58年に、「経済振興室」という専任組織を設置し、全国最高額の最大10億円の助成制度の「先端農業等立地促進補助金」を制定し、スタートさせた。
『助成金の引き上げ』
その後、誘致合戦等により、平成17年には、最高額を15億円に引き上げる制度、「創造的産業等立地促進補助金」として改正し、企業誘致は、本県の産業政策の重要な柱とし、取り組んでいる。
『誘致の成果』
誘致企業は、東芝、ソニー、村田製作所等の大手の電子、半導体関連工場やNTN、東レ等、多くの企業誘致が為され、成果として現われている。尚、本県産業の活性化や雇用創出など、大きな役割を果たしている。
「問-1」
これまでの補助金の交付額を示すように更に、雇用及び税収など、又、本県の経済に与えた効果を聞く。
「答-1」(商工労働部長)
昭和58年から今日までには、県外から125社の企業を誘致し、総額193億円の補助金を交付した。製造品出荷額では、県の約2%に当たる約5,400億円、従業員数では県内製造業企業従業員数の約15%に当たる約15,000人、県税収入では過去10年平均で年間約19億円、下請、或いは外注額は年間約680億円です。
昭和58年と平成20年の対比で、電気機械の製造品出荷額が、1,460億円から6,513億円と約4.5倍、構成比率も9.5%から23.4%に大幅な伸びを示す。
本県の産業構造に厚みが加わり、企業誘致は地域経済の活性化や雇用の拡大に必要不可欠である。

傍聴席(東側、中側)
「問-2」
最近の経済状況では、誘致実績が無いようだが、現状をどのように認識しているのか聞く。
「答-2」(知事)

傍聴席(中側、西側)
昨年の秋以降、世界同時不況に加えて、最近の円高、株安、デフレ傾向などから企業には先が見えない。企業は、設備投資意欲が落ち込み、全国の工場立地件数を見て、対前年同期比で約50%減となる。
今後の成長が見込まれる、太陽光や風力発電等の新エネルギー関連、更に、比較的業績が安定している食品、医薬品等の内需型の企業に対して誘致活動を行う。
「問-3」
キリンビールの閉鎖に対する知事の率直な想いを聞く。
「答-3」(知事)
去る、10月26日午前中に、NTNの能登工場の竣工式に出席し、午後にキリンビールの幹部の訪問があり、突然の閉鎖報告を受け、正に「天国から地獄」に落とされた思いであった。日本を代表する企業として、余りにも地元への配慮に欠けたものであるというのが私の率直な気持ちです。
その後、キリンビールの松沢社長及びキリンビールグループの最高責任者の加藤社長と面談をした際、従業員の雇用維持、地元白山市への丁寧な対応、加えて跡地対策に責任を持つことの報告を受けた。今後、しっかりと注視したい。
「問-4」
石川県は、「誘致することが上手」だが、しかし、後の「フォロー」等、「支援体制」について他県と比べては、、今一、乏しいと云われている。今後のフォローアップについての取り組み方を聞く。
「答-4」(商工労働部長)
現在の日本経済の悪化や、社会環境の変化に伴い、キリンビール北陸工場の閉鎖等のように、今後も起こり得ることを念頭に置く必要がある。
常に、危機意識を持って、企業訪問や情報収集など地道に取り組み、更に、木目細かなフォローアップを一層努める。
又、基盤技術及び地域資源、或いは高学教育機関の集積などを強化し、立地環境の優位性を高めて行く。

答弁する商工労働部長
四、安全・安心の県政について
『自然災害の発生』
昨今、地球温暖化等による異常気象が相次ぎ、地震、洪水、土砂災害等の自然災害が発生し、特に、全国的に「ゲリラ雨」等が目立っている。
本県では、一昨年の能登半島地震、昨年の浅野川流域の豪雨災害と、2年続けて見舞われ、改めて防災対策に対して、万全な体制が肝要とされる。
『広域的な連携』
尚、被害を最小限に食い止めるため、国、県、市町や消防機関、更に、自衛隊などの行政機関が、応急対策に当たる等、活動体制をスムーズにすることが重要と思われる。
又、医療機関など専門的な民間団体を含め、事前に関係者間に於いて、広域的な協力、連携体制を構築することが大切である。
「問-1」
災害発生時に、広域的な協力、連携体制について、どう認識し、取り組んでいるか聞く。
「答-1」(危機管理監)
災害が発生し、被災した県や市町は、応急措置等について広域的な応援を求めることが有効であり、広域的な協力、連携体制の整備を図ることを目的に、他県と応援協定を締結している。
全国知事会、北陸三県、中部九県一市、岐阜県などとの間で、個別の協定を締結している。又、消防防災ヘリコプター運航の相互応援や、原子力災害等の要請の手順や窓口を定めている。

答弁する危機管理監
「問-2」
民間団体や専門的分野のノウハウを活用しての応援、協力を得るために、どのような「協定」を締結してきたのか、具体的に聞く。
「答-2」(危機監査監)
民間団体との応援協定は、専門的な業務や事業者の固有業務等で必要である。
県では、県民への情報伝達のため、報道機関と生活必需物資の確保に関し、流通業界と協定を締結し、現在までには、91団体と協定している。
能登半島地震に於いて、医療救護や被災家屋の応急危険度判定、住宅相談や災害廃棄物の処理等、救護や復旧、復興に際して協力を願っている。
今後とも、民間団体や事業者の協力を頂きながら、災害応急体制の強化に努める。
五、石川県の象徴「白山」について
『象徴「白山」の存在感』
日本三名山の一つ、霊峰白山は、古来より信仰の山として、石川県民の心の拠り所として仰ぎ見る優美な姿は、時代を超えて、広く県民に親しまれて来た。
又、冬季の豪雪は、春の雪融け水、一部は地下水、流れ出る清流は、県内最大の手取川を作り、穀倉地帯の加賀平野と併せて、日本海に注いで、漁業をも潤し、遠くは、能登半島まで上水道や工業用水として、県内の給水人口の7割以上を、賄っている現状にある。
『自然の宝庫』
又、広大なブナ林、クロユリをはじめ、高山植物の生育、山麓から山頂部まで、原生的で、多様な食物を有し、天然記念物であるカモシカなど、大型野生動物が数多く生息する、動植物の宝庫でもある。

議場全景
『地球温暖化のバロメーター』
日本列島の最西北に位置し、高山帯(2,000m以上)を有し、気候変動の影響を受けやすく、高山植物や雪渓などに、「地球温暖化のバロメーター」としての役割を見て取ることが出来る。
一方、登山雑誌の人気投票で、全国ベスト50の山の内、第10位にランクインされ、昭和37年国立公園指定当時、約一万人余りだった宿泊者数が、今年、二万五千人余りとなり、全国の登山愛好家から、高く評価されている。
『共有の財産』
白山は、豊かな自然環境や雄大な景観等、貴重で魅力一杯であり、正に、「県民共有の財産」として、未来の世代に引き継ぐことが、私たちに課せられた使命である。
『直轄砂防現場視察』
今年は、過去4年間に渡って開催した、「砂防フォーラム」を総括するための、”まとめの製本等”を作る事業を計画しています。今回、4回に渡って実施した実行委員の希望者60数名で、直轄事業の「白山砂防の現地視察」を行った。
”本当に素晴らしく、貴重で有意義だった。”と全員が評価をした。
『白山が動いている』
その観点で白山は、歴史を顧みると、何度も大規模な土砂災害を引き起こし、南西斜面に位置する、甚之助谷や別当谷は、現在でも、年に10㎝、15㎝動いており、災害の未然防止等、白山に纏わる課題としている。
『地元「白山地区」に感謝』
白山山麓の地元「白峰地区」では、自然や文化の保全、災害の防止、或いは遭難した登山者の救助など、積極的に携わられていることに、心からの敬意を表する。
徒、白山麓では過疎化や高齢化が急激に進んでいて、その対策が課題とされている。
「問-1」
自然環境や景観の保全など、白山に対する知事の思いを聞く。
「答-1」(知事)
白山は、自然林や自然の草原などの割合の高い山岳型の国立公園であり、県民共有のかけがえのない財産であると実感する。今後も、地域の方々の協力のもと、美しい白山としての保護及び管理や適正な利用をして行く。
本年、1月に施行した「いしかわ景観総合条例」に基づき、白山を望む視点場からの良好な眺望景観を阻害しないための規制、誘導を行う。
今後とも、地元や関係者と共に、大切な財産の保全に努める。

答弁する知事
『「ハクサン」と名の付く高山植物』
更に、白山は、「ハクサン」と名の付く植物が、18種類を数え、登山者の多くが、お花畑を目当てとしている。
『絶滅の危機』
近年、お花畑に異変が生じ、平成13年~15年に「白山高山帯保全対策調査」を実施したことで、高山帯に低地性のオオバコ等が、侵入していると云うものです。登山者に種子が連いて上がったもので、放置すれば、繁殖力が強く、白山の景観が一変して終う程、極めて、危険性の波瀾だ重大な問題です。
「問-2」
白山の貴重な自然、植物を守るための今後の方策等について聞く。
「答-2」(環境部長)

答弁する環境部長
登山者に対し、高山植物を荒らさないようマナーの徹底など呼び掛ける。尚、環境省と連携し、地元やボランティアの方々の協力を得て、除去活動、主要な登山口での種子除去マットの設置を行い成果を上げている。
今後は、登山者の8割が集中する別当出合駐車場の舗装工事などを行い、本県と岐阜県、福井県の三県で「検討チーム」をつくり対策について、更に検討する。
以上、5項目の質問に対して、それぞれから誠意ある答弁を求めます。
◎『5期目の知事を支持する』、『完全燃焼を願う』

別室にて(外傍聴者)

別室にて(外傍聴者)
●溢れた傍聴者